弘前大大学院理工学研究科の古屋泰文教授(機械材料機能学)らの研究グループは24日、振動を電気に変える「振動発電」に適した素材開発に成功したと発表した。従来素材の2・5倍の出力があり、自然エネルギー分野にも応用が見込めるという。
新素材は鉄とコバルトの合金で、たたいたり、ふるわせたりすると、素材内部の磁場が変化し、発電する。長さ20ミリ、厚さ1ミリ、幅2ミリの大きさだと0・1ミリ・ボルトの電圧が発生する。これまで使われていた鉄ガリウム合金に比べると、最大2・5倍の発電出力となる。
研究グループによると、新素材を使用することで、スイッチを押す力で電気を起こす電池いらずのリモコンや、タイヤの振動でバッテリーを給電する自動車の開発に応用できるほか、波の満ち引きの力を使った波力発電などの自然エネルギー分野への展開が有望になる。特許出願中で、すでに国内の電子部品、自動車部品メーカーと実用化に向けた交渉が持ち上がっている。
3年前から研究を始め、昨年12月に開発。25日に弘前市で開かれる国際シンポジウムで研究成果を発表する予定だ。古屋教授は「今後、特にエネルギー分野への応用に力を入れたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120427-OYT1T00748.htm
(2012年4月27日16時54分 読売新聞)
ちょっとしたことが発電につかわれるのはいいことだとおもいます。
日常生活の活動でどれぐらい発電できたのか?
そういうことに意識が向くと、エネルギーを作り出すことへの関心も深まるでしょうし。
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