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2012年2月16日木曜日

実現したら既得権益なんかまもってられないほど強烈な新エネルギー資源


震災以降、エネルギーの問題にとても関心が向くようになりました。
こちらの本を読み、心が躍りました。
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マグネシウム文明論 (PHP新書) [新書]

東京工業大学教授の矢部孝さんが
研究・開発を進めている新しいエネルギー
マグネシウムがキーとなります。
要約すると

太陽光を集めてレーザーエネルギーに変換
酸化マグネシウム(MgO)をマグネシウム金属(Mg)へと精錬し
このマグネシウム金属が水と反応するときに発生する熱と水素をエネルギー源として使おうという発想。

エネルギー取り出し後にはマグネシウム金属は再び酸化マグネシウムへと変化しているので、 再度レーザーで処理すればマグネシウム金属へと戻せるためマグネシウムの資源循環が可能

マグネシウムは海水に多く含まれる元素でその量は1800兆トン(石油10万年分)。
海水を効率的に蒸発できれば容易に集めることができる。
海水を霧状に噴霧し、そこに太陽熱を作用させれば水が効率的に蒸発する。
この原理を応用したのがペガサス浄水システムであり、多くの用途が期待されていると。
マグネシウムは水と反応させて水素を取り出すことで、直接燃料として利用もできるし、
マグネシウム-空気電池として利用すると効率のよい電気自動車用の電池とすることができる。


エネルギーを生み出す仕組み

ちょっとむずかしいので、自分で理解できるように整理すると。
1. 淡水化技術(太陽光で蒸留)によって海水からマグネシウム化合物を取り出す。
海水をりようすることで、水不足の問題もにも対応する。
2. 太陽光から直接レーザーを作り(太陽光励起レーザー)、によって高効率・低コストで、マグネシウム化合物から純粋な金属マグネシウムを精錬する。
3. 火力発電所の燃料として、石炭・石油の代わりにマグネシウムを使う(マグネシウムと酸素の反応ではCO2は発生しない)。
4. 使用したマグネシウムは酸化マグネシウムになるので、回収して再び太陽光励起レーザーで精錬して、マグネシウムに戻す。

実験設備は稼働していて、淡水化技術については製品化もされています。

すべて実現可能なのことなのか、わかりませんが。
ほんとうに実現してほしいと思える新しいエネルギー資源であり技術です。

可能なら多くの人に知ってもらって、認知されて実現できる可能性を高めて欲しい。

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マグネシウム文明論 (PHP新書) [新書]

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