昨年のNHK「ためしてガッテン」で取り扱われていたテーマで
『認知症を早期発見 30秒で認知症か物忘れか見分ける方法』というのがあります。
自分は認知症の人がまわりにいるような環境ではないですが。
多くに知ってもらったほうがいい情報ではないかと思えるので
シェアします。
認知症は早期発見が重要
現在では認知症の研究が進み進行を遅らせるよい薬も3種類に増えているそうです。
そこで、いかに早く認知症を発見するかが進行を食い止める重要なカギとなってきます。
しかし、認知症であるかどうか、
年をとったことによる単なる物忘れか、を家庭で判断するのは結構難しく、
病院を受診するタイミングを失する場合もあります。
認知症の前の段階といえる「MCI(軽度認知障害)」を見極めることができれば、
早く治療を始められ、認知症への進行も大幅に遅らせられます。
30秒で認知症か物忘れか見分ける方法 キツネ・ハト模倣テスト
認知症は早期発見のため番組では群馬大学の山口教授が考案した「キツネ・ハト模倣テスト」という方法
があります。
これは、認知症なのか、単なる物忘れなのか、簡単に区別する判別法です。
これは影絵の際に手でつくる動物の形で、
「キツネ」は中指と薬指と親指をくっつけてキツネの
鼻を表し、人差し指と小指を立てて耳を表す形です。
「ハト」は胸の前で両手の平を自分に向け、
親指同士をクロスさせてハトが羽ばたく様子の形です。
どちらも誰でも簡単にできる手の形です。
これを認知症が疑われる家族の人に試すわけです。
「キツネ・ハト模倣テスト」のやり方
①向かい合って座る②「私の手を見て同じ形を作ってください」と1回だけ言う。
③「キツネ」の形をつくり、10秒間見せる。
④「ハト」の形をつくり、10秒間見せる。
これだけです。
「キツネ」はほぼ簡単に真似できるようですが
「ハト」は認知症だと難しいようです。
番組では、手の平を相手に向けてしまう
場合が多かったようですし、親指をクロスできない
場合もありました。
「ハト」の形を真似る場合は、
”視点取得”という能力が必要で、手の平の向きがどうなって
いるかの認識力が必要になり、
認知症の場合はこれに欠けるらしいです。
また、空間認識能力の点からも難しくなるようです。
このテストでは、
年齢による物忘れの人ではほぼ
正答率が100%なのに対し、
「MCI(軽度認知障害)」では42%に、
軽度認知症では23%に落ちていました。
仮にこのテストで認知症が疑われても、
本人には認知症だと軽率に告げないように注意する
ことが必要だということです。
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