使われなくなったブラウン管テレビのガラスを再利用して、放射線を遮る効果を高めたコンクリートなどの新たな材料を茨城県つくば市の研究機関と民間企業が開発しました。今後、放射線の防護対策などに応用できると期待されています。 開発したのは、つくば市の物質・材料研究機構と大手建設の清水建設など民間会社2社です。
ブラウン管テレビのガラスには電磁波を遮るために最大25%の鉛が含まれていて、放射線を遮る効果もあります。
この性質に注目した物質・材料研究機構などは、使われなくなったブラウン管テレビのガラスを砕いて混ぜ込んだコンクリートとゴム状樹脂の2種類の材料を開発しました。
このうち、開発されたコンクリートは、50センチの厚さで、放射線を遮る効果が従来のコンクリートよりおよそ2倍高まるということです。
物質・材料研究機構などでは、これらの材料は、今後、放射線の防護対策などに活用できると期待しています。
清水建設の黒田正信副本部長は「有用な素材をリサイクルして、原発事故に苦しむ人たちの役に立てるようと開発した。放射線量が高いがれきや土砂を保管する容器などに活用していきたい」と話しています。
ブラウン管から放射線遮る材料
2012年3月12日 21時54分 NHKニュース
放射性物質に汚染された土壌を保管する「中間貯蔵施設」の囲いなどへの活用が期待できるますね。
藤沢 数希¥ 735
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